2014年10月29日水曜日

チュートリアル徳井による、加藤ローサの再生-「天国はまだ遠く」

チュートリアルの徳井義実の初主演映画ということで、
興味を持ったので時間をつくって観てみました。
あまり有名な作品ではないので、観たことのある方は少ないかもしれませんね。

天国はまだ遠く加藤ローサ.jpg

都会の生活に疲れ、人生にピリオドを打とうと
天橋立の松林が見下ろせる山奥の民宿にやってきた加藤ローサが、
豊かな自然や素朴な人々に囲まれて過ごすうちに、
癒され再生していく物語です。
加藤ローサを通して、観ている我々の方も同時に癒されていくような作品でした^^

天国はまだ遠く徳井義実おにぎり.jpg

徳井義実は訳あって民宿を相続し、自給自足のような生活を送りながら、
一人で切り盛りする主人役。
切り盛りすると言っても客は加藤ローサしかいないんですけど…(笑)

天国はまだ遠く徳井義実.jpg

この作品の見所は、何と言っても出会いの時のふたりの距離の縮め方。
最初の朝に、自然の物でつくったおいしそうなごはんを用意して、
さりげなく、「一緒でええかな…」なんて、ハンサムくんにしか、言えませんよね^^

天国はまだ遠く徳井義実加藤ローサ.jpg

加藤ローサも素直に応じて、あっという間にさしめし。
この時の加藤ローサのおいしそうな顔、よかったですね~
これがなければ加藤ローサも長くは居つけなかっただろうし、
再生もされなかったわけですから、
すべてはここから始まった、というところ。
あとは、映画の世界に身を委ねれば、自然と2時間、
いい気持ちで過ごせるといった寸法です^^

日本映画の小作品も、なかなかやりますね。

2014年10月28日火曜日

ニュー・シネマ・パラダイス

「ニュー・シネマ・パラダイス」のハイビジョン放送がありましたね。
ずっと心に焼きつけておきたいシーンが映像として残っていたら…
いつかのあの日の出来事を、もう一度この目で見ることができたら…
そんなことがエピソードとして出てくる映画「ニュー・シネマ・パラダイス」。
ここ15~20年ばかりの映画の中で、「ショーシャンクの空に」とならんで人気が高いと言われるこの作品。
劇場では観ていなくても、テレビやビデオやDVDで鑑賞した方は多いと思います。
この映画、特にラストシーンが有名ですが、自分的には、さらに好きなシーンがあります。
それは、青年になった主人公が、エレナという女の子と出会うシーン。
出会うと言うより、見つけて一瞬で心を奪われるシーンかな。
その時、主人公は8ミリカメラのファインダー越しにエレナを見つめていて・・・つまり、自分の心が動いた瞬間に見ていた映像が記録されてしまう訳です。
現実問題として、男の子と女の子のどちらがロマンチかって言うと・・・、男の子の方じゃないんでしょうか、たぶん^^;
でも、小さい頃は、女の子の方がロマンチであるように教えられ、育てられます。
だから、男の子はずっと、女の子の方がロマンチだと思っているはず。
本当のことを身をもって知るまでは…(笑)
ニューシネマパラダイスの主人公は、男の子ですから、壮年になって再び、彼の日撮影した8㎜のフィルムを見れば、ほとんど彼の日と同じように心が動くと思われ・・・言ってみれば、本来ならば2度と味わえないような純粋な気分を再び体験できる幸せを手にする訳で、観ていてとても羨ましいと思うわけです。
しかし、一説によると、そんな風に考えるのって、男の子だけらしいですね、…柴門ふみさんなんかがそう言ってました(笑)
女の子はあまり、昔のことを思い出したり 懐かしがったりしなくって、今のことをとても大切にするって。
雑誌のインタビューなんかを読んでると、かなりの確率で女の人はそう答えてるような印象があります。
やっぱり、そうなんでしょうかね~
どうなんでしょう?
そういうの、男の子は、淋しいと思うことがあるかもしれないですね^^;

2014年10月27日月曜日

ターミナル-見逃していたスピルバーグ

長いこと見逃していた「ターミナル」が放映されていました。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズがよかった~
CMで観たりするときのようにゴージャスに女女してないのがよかったですね^^
ロイス・レイン風の等身大の感じがよかった。
それでも瞳が潤んでいて、非常に好感が持てて素敵でした。

ターミナル1.jpg

瞳、潤んでますね。

ターミナル2.jpg

CMなどでは見られない可愛らしさ。

ターミナル3.jpg

こういう何気ない上目づかいの流し目みたいなのされたら、
知らんうちにやられちゃうな~、きっと。

ターミナル4.jpg

ストレートな笑顔、こっちもうれしくなっちゃいます。

もうひとついいな~って思ったのは、
ドラマの中で、いつの間にか愛すべき仲間ができていったってとこかな~
そこらへんの演出がスムーズで、素直に気持ちよさを楽しめました。
それぞれのサブストーリーもよかったですね。

ターミナル5.jpg

トム・ハンクスに対するイミグレーション別室での会話。
原語で聴いてみたんですが、ほとんど聴き取れませんでした^^;
もし、同じような目にあったら、私もアメリカでさえ意思疎通できませんね。
それがちょっとショックだったかな(笑)

2014年10月26日日曜日

あんな風にふたりで歩きたい-「その日のまえに」

録画してあった、大林監督の「その日のまえに」を観てみました。
「その日」とは、映画「おくりびと」やドラマ「風のガーデン」などで描かれた日のことで、
古くは北野監督の「HANA-BI」などでも描かれたテーマです。
愛する人を、それぞれがどのように送り出していくのか、あるいは
愛する人は「その日」を迎えるにあたって、どのような態度でいるのか。
そんなことが描かれています。
劇中に飛行機が雲をつくって飛んでいくシーンが象徴的に出てきますが、
これはユーミンの曲を意識していたんでしょうか。
あの曲も同じようなテーマでしたよね。

私が好きだったのは、ふたりで心を合わせて、想い出の街角を巡るシーンかな。
私自身のことで言えば、好きな女の子と街や風景を巡ったとき
街や風景よりも女の子の方がよくって、女の子ばかり見ていたり
街や風景に思い入れが強すぎて、女の子の気持ちをおいてけぼりにしてしまうようなこと
ばかりだったかもしれません。
同じようなレベルで両立できれば、ホント素晴らしい日になりますね。
映画の二人にはそれがあって、羨ましく感じました。

その日のまえに.jpg

もうひとつ、劇中永作博美が、寄り添いながら

あなたが仕事をしているそばで
私は猫みたいにまるまって眠る
それが私のしあわせ

と、ぶっきらぼうにしてるナンチャンに言ってました。

これ、男は幸せに感じると思いますが、
女の人って、こんなこと思うもんなんでしょうか?
そうあって欲しいなと願いますし、憧れますが
そうなんだと思いこんで生きてると、
そんなことあるわけないじゃないって笑われそうな気も
するんですよね~
どうなんでしょう?

大林監督ってたぶん、私たちが普通感じることよりはるかに多くのことに対して
やさしいなぁとかきれいだなぁとか感じてるんだと思います。
だからどうしても、あれも美しいこれもやさしいと、
てんこ盛りになりがちなんじゃないでしょうか。
この作品にも人によっては受け止めきれないと思われるエピソードも入っていて、
そこがちょっぴり残念かなぁと思いました。

2014年10月25日土曜日

イエスタデイ・ワンス・モア-「SONG TO SOUL」

「SONG TO SOUL」でイエスタデイ・ワンス・モアの再放送がありました。
カーペンターズの、というか日本の洋楽史上もっともポピュラーな曲
といっても過言ではないほど大ヒットしましたよね^^
この曲が世に出るちょっと前に、「シング」という曲がセサミストリートで使われて
子供にもわかりやすい曲だったため、いろんな人が口ずさんでいました。
日本での認知度が上がったところに決定版のこの曲がリリースされたように記憶しています。

カーペンターズ.jpg

当時はチェリッシュと並んで、男の方の存在価値をあまり気にしてませんでした^^;
しゃべってるのも聞いたことなかったし、ものすごく控えめでしたよね。
でも、番組を観るとリチャードがサウンドづくりに大きく貢献していたことがわかります。
多くはアレンジャーとして手腕をふるい、この曲では作曲や一部の作詞にも関わっていたようです。
凄かったんですね~
当時はそんな情報はほとんどなく、ただただカレンの歌声があっただけでした。

それにしてもカレンの声は特別でしたね。
見た目にこだわる必要なかったのに、悲しい結末を迎えてしまって…
残念です。

2014年10月24日金曜日

河童のクゥと夏休み

ちょっと季節が過ぎてしまったんですが、
夏休みに録画して、ちょこちょこ観てた「河童のクゥと夏休み」を見終わりました。

夏の清涼感を基調にして、さまざまな要素の入っている作品でしたね~
その中でも、クゥと出会った驚きから、徐々にそのくったくのない善意を理解して、
家族として受け入れていく様子が好きだったな~

コーイチくんと共に出掛けた友情を育む旅のシーンも好きでした。

河童のクゥと夏休み2.jpg

河童は人間じゃないので、どのように扱ったところで、
当然法に触れたりはしないのですが、
本来的には法律で禁じられてないから何してもいいってことはないはず。
そういう時にこそ、損得を抜きにした、本当の思いやりみたいなものの存在が確認できるのかもしれませんね。
後半部はそのようなことも考えさせられるお話でした。

別れは悲しいですが、自分の居場所を見つけられたことは喜ばしいことでしょう。
マイナスイオンたっぷりの、ほっとするラストシーンでしたね^^

2014年10月23日木曜日

よみがえるビートルズ 完全版

ビートルズのオリジナルアルバムがリマスターされ再発売されたようですね。
初期のモノラル版もステレオ化されたとか。
そのせいか、「よみがえるビートルズ 完全版」という番組が放送されてました。
番組ではそのリマスターされた音源が使用されていたようです。
さすがに4人いる感じに聴こえてました。
特に初めてステレオ化されたアルバムは価値があるかもしれませんね^^

PLEASEPLEASEME.jpg

番組中、「ブザー・ビート」でBGMに使われている
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のプロモーションフィルムの一部が流れました。
で、パティが出てましたね^^、たぶん。
“something in the way she moves” の“she”その人です。
かつて「ビートルズ事典」なる書物で彼女を初めて見たとき、
私もジョージと同じように一目惚れしてしまいました^^;
懐かし~
そして、私の記憶がまちがってなかったら、
このフィルムにはストーンズも出ていて、
ついでにマリアンヌ・フェイスフルも出てたはずです。
「あの胸にもういちど」です^^

ところで、リアルタイムにビートルズを知らない私たちは
後追いでビートルズの曲を聴いていく訳ですが、
その後追いアイテムとして代表的なものだったのが、
俗に言う『ビートルズ 赤盤 青盤』です。
赤盤がビートルズ前期の代表曲、青盤がビートルズ後期ですね。
ジャケット写真がうまくしたもので、
赤盤が「Please Please Me」という最初のアルバムで使われたのと同様のモノ。
そして青盤が、同じアングルで「Get Back」の頃に撮られたモノになっていて、
彼らの変化が一目瞭然という仕組みです。
選曲はジョージっていう噂でした。
後にレンタルCDショップなるものができ、
彼らのすべてのCDから自分の好みで選曲してみても、
どうやってもジョージの選曲の前では色褪せてしまうようなスグレモノでしたね~
「The Beatles 1」なるCDができ、『赤盤、青盤』が聴かれなくなるとしたら、
そういう世代の人はちょっと可哀相かも。